デンマークからの客人

また、お客さんがやってきた。

今回は、デンマークから来た大学生女子二人、リーナ(Lena)とスティーナ(Stena)。
スティーナは医学部生で、なんだか頭よさそうな感じ。

3週間かけて、二人で、日本中を旅行中である。

デンマークの友人が、日本の東大に留学をしていて、彼を訪ねてきたんだそうだ。

Jean「東大!? 日本で一番偏差値の高い国立大学だよ」

リーナ「うん、そう聞いたけど、私たちの友人はそんなに頭がいいわけじゃないよ。」

だってさ。

いつも通り、大きなバックパックを抱えている白人女子を二人駅に迎えに行き、近所の子も呼んで、みんなで晩御飯。

といっても、私はその日6時半までレッスンがあり、ご飯を作る時間がなかったので、ベーコンとほうれん草のパスタをちゃっちゃっと作っている途中で、Steneがベジタリアンということが発覚。

そうだったー!
外国人のベジタリアン率ってかなり高くて、今までの客人の確立でいうと、3割くらいかもしれない。

”Don’t worry about me. You don’t have to make a special dish for me.”

って言われても、
「えーじゃぁ、一人でコンビに行って適当に買ってきて」

ってのもかわいそうだから、じゃがいもをレンジでゆがき、きゅうりとトマトの上にのっけて、塩コショウとチーズをかけて、もう一回レンジにかけてみた。

教訓: 外国人には、ベジタリアンが多いので、ご飯を作るときは注意すべし。

うちの娘と、その友達は、今日もJECで英語のレッスンを受けたばかり。
ちょうど、

“Here you are.”
“Thank you.”
“You’re welcome.”

とかやったとこだったので、デンマークのおねえちゃんたち相手にご飯をもっていかせて、無理やり英語を使わせる。

あの子達は、あまり意識してないだろうけど、こうやって、英語って、使うために勉強しているんだと、わかってもらうことが大事。

二人は、金髪で、いつも会う人とは違う様子のデンマークの二人を、じーーーっと観察してた。

お決まりのフルーツゲームをみんなでやり、

お決まりの質問、

「なぜ、日本人は写真を撮るときにピースをするのか」

と聞かれ、娘にどうだと思う?と聞くと、

娘「こんなのもあるよ」

と、ひとつの手で1、もうひとつの手で3を作り、

「Umbrella!」

さぁ、みなさんもご一緒に

「Umbrella~!」

明日、何するの?と聞くと、

「鹿児島で噴火をしてるという山を見てみたい」

って、いやいやいや、今避難勧告とか出てるし、あっち方面は行かないほうがいいよと言うと、

「デンマークにいる彼氏からメールが来て、今、鹿児島では山の噴火が見れるよって」

そういえば、この間も、カナダの友達から、

「鹿児島で噴火があるって聞いたけど、大丈夫?」

というメールが来ていたし、鹿児島の新燃岳の噴火は、世界的に知られてるみたい。

鹿児島には、すでに、桜島という、活火山があるんだから、2つめはいらないんだよ、ほんとに。

でも、鹿児島在住のアメリカ人Ryanいわく、霧島の新燃岳(鹿児島市内から車で2時間程度のところ)の噴火が始まったから、桜島の噴火が止まる可能性ある。

ってほんとかなぁ・・

指宿の砂蒸し温泉にしとけば~?
という私のアドバイスを聞かず、二人は、

「インフォメーションセンターで、どうやって霧島に行けばいいか聞いてみる」

と次の日の朝、ご飯を食べて、元気よく出て行った。

夕方、

Jean「霧島、どうだった? 噴火見れた?」

リーナ「いや、インフォメーションセンターの人に、止められたから、あきらめて、桜島に行った」

だって。
だから、言ったでしょー

二日目の晩は、手巻き寿司パーティ。
さしみ、ウィンナー、レタス、きゅうり、かいわれ、ツナ、のり、ご飯を、ただ並べるだけだから、また簡単。

と言っても、私は7時半までレッスンだったため、二人は、寿司の準備をさせられ、うちの娘の相手をさせられ。

いつも、旅人をいいように使わせていただいて、恐縮です。

そして、

「まず、のりを手に持って~、次にレタスね。」

とか教えながら、食べると、みんなたいていの外国人は喜ぶ。

二人も、

「デンマークで、まき寿司は作ったことがあったんだけど、これだと、食べる人がそれぞれ巻くから、楽でいいね。帰ったらやってみる!」

と、気に入ってくれた様子。

リーナ「ウィンナーを入れるのは、よくやるの?」

Jean「んーー・・でも、うちでは子どものころから、手巻き寿司のときは、ウィンナーあるなぁ・・」

などと思ったり。

最後の日、次は長崎に行くというので、電車の時間を調べて、朝ごはんを一緒に食べていたら、

スティーナ「あの・・ご飯とかいっぱい食べさせてもらって、いくら払ったらいい?」

Jean「いやいや、いらないよ。That is my pleasure.」

というと、ほっとしたふうに、

スティーナ「あの、これ、デンマークのチョコレート、バッグの中で、箱がめちゃくちゃになっちゃってごめんなさい。」

と、完全に封があいたように見える、ミントチョコレートをくれた。

ほんとに、ヨーロッパには、なんか、義理堅いというか、日本人と同じ感覚を持った人がいるなー。

前来た、フランス人の夫婦も、とても恐縮して、同じ感じだった。

それでは、大好評!(誰に?) デンマーク版 カルチャーショックいってみよーー

手巻き寿司のことを、「これは面白いサンドイッチね」と言っていたこと。

リーナが、日本の缶コーヒーを珍しがって飲んでみたら、甘すぎて全部飲みきれなかったこと。

デンマークの二人は、日本の食べ物は甘いと思っていること

デンマークの二人は、日本のレストランの食べ物はそんなに高いと思わないが、スーパーに売られている食べ物はとても高いと感じること

寒いのに、なぜ、日本人の小学生はショートパンツをはいているのか、と聞かれたこと。

日本では、駅で、みんなきちんと列を作って待ってるってすごいね、とほめられたこと。

デンマークでは、クローネというお金を使っていて、コインには、ハートやらクラウンやらが載っていてとてもかわいいこと。そして、珍しく真ん中に穴が開いているコインがあるということ。(日本の5円や50円も世界では珍しがられる)

デンマークでは、チアリーディングはあまりされておらず、チアリーディングは映画でしか見たことがないということ。

日本がでかいと思っていること。

デンマークでは、食パンのことを、なぜかフランスパンということ。

デンマークでは、デンマーク語が話されているということ。

日本では、どこでも靴を脱がなければならないので、めんどくさいと思っていること。

デンマークでは、風邪をひいても、マスクをする習慣がないので、日本人がマスクをしているのを見ると、とても違和感があるということ。
デンマークでマスクをするのは、医者がオペをするときだけだということ。

デンマークでは、人が家にきたときにスリッパを差し出すのは、寒いからで、おもてなしとは一切関係ないということ。
同じ理由で、寒いときは、靴下をさす出すことがあるということ。

うちには、よく旅人が来るから、普段どおりのことをしただけだったが、二人はとても恐縮して、

「デンマークに来たら、うちに泊まってね。デンマークの料理を作るし、いろいろと連れて行くわ!」

って、うん、行く行く~
いつか、行くよ~

寒いときに行ったら、スリッパじゃなくて、靴下出されるんだろうかね~

Have a nice trip!!

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